高齢者向けマットレスを選ぶ際に注意すべき点

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マットレスを選ぶ基準はさまざまですが、特に気を使いたいのが高齢者向けのマットレスを選ぶ際です。高齢になると筋肉の衰えとともにベッドで過ごす時間が長くなるため、いかに上質な睡眠をとれるかが重要になってきます。したがって、できるだけ高齢者の体に負担をかけず、安心して眠れるマットレスを選ぶ必要があるのです。

そこで今回は、体に負担をかけず、安心して眠れるマットレス選びのポイントを紹介します。

 

■高齢者の褥瘡や腰痛とマットレスの関係

高齢になると寝ているときに褥瘡の症状が出たり、腰痛を感じたりすることが多くなります。これらのダメージを減らせるようなマットレスを選ぶことが大切です。

 

・褥瘡(じょくそう)

褥瘡とは、体の一部が長時間圧迫されることによって血流が悪くなり、

・皮膚が赤くなる

・皮膚がただれる

・皮膚が傷つく

 

という症状が現れるものになります。寝たきりの高齢者によくみられる症状で、「床ずれ」ともいわれます。

 

褥瘡を防ぐためには、体との接触面を増やすことと、定期的に接触部位を変えることが必要です。

できるだけ体圧を分散できるマットレスを選ぶことで、褥瘡の発生率を下げることができます。また、自力で体位を変えられない方には、圧切替型エアマットレスがおすすめです。

 

・腰痛

腰痛は高齢者だけでなく若い方にもみられる症状です。これは、硬すぎたり柔らかすぎたりするマットレスを使用していることで発症することがあります。

寝たきりで話すことができない高齢者の場合、周囲の人が気づくことが難しいため、症状が悪化してしまうケースが多々あります。このことから、腰痛の症状がみられる方には、腰に圧力が集中しない体圧を分散するマットレスが良いでしょう。

 

■高齢者向けのマットレスを選ぶ際のポイント

高齢者向けのマットレスを選ぶ際には、以下のポイントを押さえましょう。

 

・起き上がりやすく寝返りがしやすいこと

自力で体を動かせる高齢者には、体力をできるだけ維持できるようなマットレスを選ぶことが重要です。よって、硬すぎるマットレスは起き上がり時に痛みを伴うため、避けたほうがよいでしょう。

一方、柔らかすぎるマットレスも起き上がりづらく腰に負担がかかりやすいため、あまりおすすめできません。購入前に実際に試すなどして、起き上がりやすく寝返りしやすいマットレスを選ぶように心がけましょう。

 

・体に合った反発力があること(高反発)

高齢者におすすめのマットレスといえば、ズバリ「高反発マットレス」です。ただし、高齢者向けのマットレスを選ぶ際には、マットレスの反発力であるN(ニュートン)に特に気を配る必要があります。

たとえば、

・体重40~50㎏程度:110N前後

・体重50~70㎏程度:140N前後

 

が適度な反発力の基準となりますので、高齢者の体重を目安に選ぶとよいでしょう。また、体圧が適度に分散される素材や製法で作られていることも、重要なポイントです。

 

・耐久性が高く通気性がよいこと

マットレスは長時間使うもの。耐久性が低いものを選んでしまうと体に余計な負担をかけてしまう可能性があります。そのため、高齢者のマットレスを選ぶ際には、できるだけ耐久性が高いものを選ぶようにしましょう。

また、質の悪いマットレスは通気性が悪く、夏は湿気で蒸れやすく、冬は保温できずに寒くなるというデメリットがあります。なお、通気性が悪いマットレスはカビが生えやすく、結果として耐久性が落ちる傾向にあります。反対に、通気性の良いマットレスを選ぶことで、夏は蒸れにくく、冬は熱を貯めこみ暖かくする効果が得られるのです。

■高齢者におすすめのベッドやマットレスの種類

最後に、高齢者向けマットレスとして最適なマットレスをご紹介します。

 

・高反発マットレス

高齢者でも介護を必要としない健康な方の場合には、起き上がりや寝返りをサポートしてくれる「高反発マットレス」がおすすめです。高反発マットレスは、その反発力の高さにより体圧分散力に優れており、寝返りが打ちやすい点というメリットがあります。

高反発マットレスの素材は、高反発ウレタンフォームが一般的です。滑らかな寝心地でありながらも体が沈みすぎないため、高齢者の体をしっかりと支えてくれます。また、高反発ウレタンフォームのマットレスは折りたたみやすく、布団と一緒に使える点も大きなメリットです。

 

・ポケットコイル

金属製スプリングで作られている高反発マットレスが「ポケットコイル」で、「ボンネルコイル」と呼ばれる場合もあります。ポケットコイルは高反発ウレタンフォームのマットレスに比べ硬い寝心地ですが体圧分散に優れているため、特に睡眠時の体への負担を最大限に減らしたい高齢者に向いているでしょう。

ただし、ポケットコイルのマットレスは、サイズが大きくなりがちです。また、重量があり折りたためないため、高齢者が一人で扱うのは困難でしょう。また、布団と一緒に使用したり、洗濯ができなかったりというデメリットがあります。

 

■まとめ

高齢者になると褥瘡や腰痛の症状が出やすくなるため、どんなマットレスを使うかが非常に重要です。今回ご紹介した内容を参考に、最適なマットレスを選びましょう。

高齢者の健康維持は、マットレスの選び方にかかっていると言っても過言ではありません。妥協せず、最適なものを見つけてください。